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郷に入っては



            ・ゾロお誕生日記念ミニパラレル小説。
            ・文中の国名、地名、首相は全て架空です。





 十九歳にして四十八回目の失恋をした。
 どうしてだろう。俺はこんなにハンサムだし脚も長いし優しいし、何より料理は超一流なのに。
 傷心を癒すべく旅に出ることにした。
 うんと遠いところがいい。
 誰も俺を知らない場所がいい。
 そして新たな出会いがあればいい。
 貯金を全部おろし、パスポート片手に飛行機に飛び乗った。その日飛んでた便の中で一番遠い国に行けるやつだ。
 トランジットを経由して二十三時間後、俺は謎の国ヤーパンに降り立った。
 新聞やニュースで物珍しげに取り上げられる、東の果ての小国だ。金持ちで、ブディズムで、一家に一匹ロボットの 犬を飼ってるらしい。
 近代的な空港から電車に乗る。車内に落書きもガムのカスもないのにびっくりした。客はみんな静かに座っている。
 目の前の女の子は髪が綺麗で、目はアーモンド型で、携帯電話をいじる手は華奢だった。この国には期待が持てそうだ。
 大きな駅に着き、彼女が立ち上がったのでついフラフラと後をついて降りた。
 しかし十秒後に見失った。物凄い数の人、人、人。
 何だ何だ、今日はお祭りなのか?
 呆然と辺りを見回し、駅インフォメーションを見つけ美しいレディに尋ねる。
「今日はパレードでもあるんですか?」
「シンズクではこれが普通ですよ。この街は世界で一番人口密度が高いのです」
「はあ…。ところで、この辺りに安くて美味しいレストランはありませんか」
「それでしたら、内閣府直営ザッツヤーパンチェーンへどうぞ。駅構内に四店舗あります」
 レディがくれた地図を片手に人の波を泳ぎわたり、一番近い東口店へと行った。
 派手な看板と流れる電光掲示板メニュー、入り口で大きく手を振る人形はこの国のプライムミニスターらしい。 TVでこのベートーベンみたいな髪型を観たことがある。
 中にはいると、キモノドレスの女の子がすっ飛んできた。
「いらっしゃいませー。お一人様ですか?混み合っておりますのでご相席になりますがよろしかったでしょうか?」
 不自然なぐらいニコニコしている彼女に頷いて見せると、彼女は突然背後を振り向き、
「五番テーブル一名様はいりまーすっ!」
 と絶叫した。
 すると店内をクルクル動き回っていたキモノのウエイター、ウエイトレスが一斉に、
「ようこそいらっしゃいませーっ!」
 と咆哮した。
 俺は何事かとびっくりしたが、みっしり詰まった客は誰一人顔を上げない。これが普通らしい。
 ウエイトレスは俺を一番奥の席へと案内した。
 しかしテーブル席にはすでに四人座っている。
 ヨボヨボした爺さん、制服の女子高生、若い男、太ったおばさん。彼らは俺をチラリと見上げた。
「こちらにご相席どうぞー」
 ウエイトレスがニコニコとテーブルを示す。
「え…あのう」
 ここに?
 どう見ても四人席にすでに四人座っている。年齢がバラバラなのを見れば、彼らも相席させられているらしい。
「こちらにご相席どうぞー」
 貼り付いた愛想の良い笑みでウエイトレスが繰り返す。
 指さす先は、手前に座っている若い男だ。
「………あのー」
 意味がよく分からない。
 するとまた新しく客が入ってきた。サラリーマン風の男だ。やっぱりご相席でよいかと尋ねられ、面倒臭そうに頷いている。
 ウエイターはサラリーマンをやっぱり四人座った四人席に案内していった。
「こちらにご相席どうぞー」
 するとサラリーマンは四人の客をさっと見回し、学生らしき男の膝に座った。
 そして至極真面目な顔でメニューを見回し、
「親子丼」
 と言った。
 サラリーマンも、学生らしき男も、そのテーブルの他の客も、みんな至って普通の顔をしている。
 学生の膝に座ったサラリーマンは何事もなかったかのように鞄から新聞を取り出し、読み出した。
「お客様」
 いきなり呼ばれてビクッと振り返った。
 俺を案内してきたウエイトレスが、
「こちらに、ご相席、どうぞー」
 笑顔が引きつっている。
 店内は相当忙しいらしく、みんなバタバタ走り回っている。さっさと座れと言わんばかりだ。
 ええと。
 郷に入っては郷に従えって言うし。
 妙な習慣のある国だと思いつつ、仕方なく若い男に軽く会釈してから膝に腰掛けた。
 男は俺をチラリと見ただけで、すぐにテーブルに広げた雑誌に目を戻した。愛想のないヤツだ。
 十九年生きてきたが、男の膝に座るなんて初めての経験だ。世界は広い。
 俺は硬い筋肉の上に行儀良く横座りし、メニューを開いた。
 写真付きでとても見やすく、カロリーまで書いてある。
 俺はうーんうーんと迷った。ヤーパンフードは世界的にも有名だが、どうせなら本場でしか食べられないものがいい。 やっぱり現地の人に聞くのが一番だろう。
 俺の椅子になっている男を振り向き、丁寧に尋ねた。
「シャブシャブシャブってありますか」
 男は雑誌から目を上げた。同い年ぐらいだろうか。
「は?」
「シャブシャブシャブ」
「シャブが一つ多いぜ。つーかこんなファミレスにそんなもんあるか」
「じゃあ、スシは?」
「だからそんなもんはねぇ。刺身定食ならあるぜ」
「サシミ?」
 彼はメニューをめくり、写真の一つを指さした。
 げっ、これは有名な生の魚じゃないか。
「いえ、俺はスシが食べたいんであって、生の魚はいりません」
「ああ?」
 男は呆れた顔になった。
 むっ、何だこいつは。俺が礼儀正しくしてんのに態度悪いな。
 つんつんした頭にピアス、目はきつくて口元は意固地な感じ。 普通にすれ違っただけなら絶対に誰からも道を尋ねられたりしないタイプだろう。
 近距離でジロジロと俺を眺め回した男は、
「お前、外国人か?寿司を何だと思ってるんだ?」
「アボガドと卵が乗ったライスボール」
「ふざけんな。シャリに生魚のっけたんが寿司って言うんだよ」
 へー。
 本場じゃそうなのか。一つ勉強になった。
 俺はポケットから手帳を取り出し、スシはローフィッシュから生成されている、と書き留めた。
 男は胡散臭そうに俺の手帳を見下ろしていたが、視線が合うとフンと目を反らした。雑誌をぱらりとめくる。
 ………いやなヤツと相席になっちゃったなぁ。
 と、顔をしかめた俺の目の前を凄くいい匂いが横切った。
 トレイを持ったウエイトレスが隣のテーブルに「お待たせしましたー」と置いている。
 何だろう。
 パンケーキみたいだけど甘い匂いはしない。もっとこう、食欲をそそるような不思議な香りが俺の鼻をくすぐる。
「あのー」
 自分が座ってる膝をパンパンと叩いた。
「あれは何ですか?」
 うるさそうに顔を上げた男は一言、
「お好み焼き」
 と呟いた。すぐに雑誌に目を戻す。
「オココミヤキ?」
「おこのみやき」
「材料は?」
「うっせえな。肉とかイカとかキャベツとかだよ」
「へえ」
 口の中に唾が沸いてきた。
 俺は通りかかったウエイトレスを呼び止めて、
「オコミヤノキ下さい」
「は?」
「あれ、えーと、あ、オミコノヤキ」
「おみこ?」
「あ、違ったかな。オコヤキミノ?オヤコノミキ?」
「お好み焼き一つ」
 後ろから男が言った。
 ウエイトレスはかしこまりましたと頷いて、去っていった。
 …何だ、意外にいいヤツじゃないか。
「ありがとう」
 お礼を言ったのに男は答えもしない。
 俺は所在なく店内を見回した。どんどん混んできていて、あちこちに俺と同じような「相席」が出来ている。
 相席には法則があるらしく、男の膝に座ってるのは男、女には女だ。基本的に若い方が年上を座らせているらしい。 要するに丈夫なのが下ってことだ。
 俺と相席のこの男も、年代は同じだろうがガタイがいい。俺を三人乗せたって平気って顔をしている。
 同じテーブルの女子高生と目があったので微笑んだら、サッと視線を外された。何でだろう。
「お待たせいたしました」
 料理が運ばれてきた。
 このピアス男が頼んだものらしく、グツグツいうグラタンだ。
 男は俺を邪魔そうにしながら腕を伸ばし、フォークでグラタンをつつきだした。
 美味そうだなー。具はエビとアスパラか。チーズの量が決め具合なんだよな。
「お待たせいたしました」
 今度は俺のオコノミヤキが運ばれてきた。
 思わず感嘆の声をあげる。
 形状はブラウンソースを塗ったパンケーキみたいなもんだけど、上でフワフワ何かが踊ってるのだ。
 何だコレ?
「あのー、この茶色いリボンみたいなの、何?」
 再びピアス男の膝をパシパシ叩いた。
 男はむっつりと、
「かつお節。俺をはたくな」
「カツオブシ」
 その正体について説明してくれるだろうと待っていたのに、男は会話を打ち切った。黙々とフォークを動かしている。
 仕方なく俺はまた手帳に「カツオブシ」と書き留めた。後からインターネットで調べよう。
 さて俺もオコノミヤキを食べようとしたけど、凄く体勢がきつい。
 テーブルについた男の膝に横座りになっているのだから、腰をひねらないと皿にも向かえないのだ。困った。
 辺りを見回すと、相席の人々の食べ方は様々だった。
 横を向いたまま手で皿を持って食べている人もいる。二人とも無理矢理正面を向いて窮屈そうに食べてる人もいる。 二つ離れた席では、恰幅の良い中年のオバサンの膝に正座した小さなお婆さんがのんびりお茶をすすっている。器用な国民性だなあ。
 キョロキョロした俺は、お、あれがいいと目星をつけた。
「あのー、あれをしたいんだけど」
 ピアス男に言って指さすと、彼はうんざりした様子で顔を上げ、
「何?」
「あの体勢になりたいんだけど。俺、きつくて」
 父親の膝の間に小さな子供が座って、顔をケチャップだらけにしながらオムライスを食べている。あれなら食べやすそうだ。
「はー?あれは親子だからだろ。相席の座り方じゃねぇ」
「平気だ。俺、スマートだし」
 いったん立ち上がり、男の膝をよいしょっと開かせると、俺はその間に座った。
 うん、ちょうどいい。目の前にオコノミヤキがある。
 背後で溜息が聞こえた。
「図々しい外人だな」
 聞こえないふりをして、テーブルの上の小さな籠からナイフとフォークを取った。
 オコノミヤキを一口、食べてみる。
「美味い」
 俺は感動した。
 このチープなソースと焦げた豚肉が絶妙にマッチしている。まだまだ俺の知らない料理がたくさんあるなあ。
 ピアス男は俺の右脇から手を伸ばし、やりづらそうにグラタンを口に運んでいた。
 俺の肩越しに食うんだから確かに難しいだろう。
 でも俺は食べやすいから、後ろは気にしないことにする。
 と思ったとたんに、ボタリ、と俺の膝に何かが落ちた。エビだ。
 男のフォークから落下してきたのだ。
「あ」
 男は指でエビをつまみあげると、俺の肩越しにポンと口に放り込んだ。
「………」
 呆然とスーツの膝を見下ろした。
 旅行用の一張羅にホワイトソースが。
 しかし男は謝るどころか拭こうともせず食い続けている。
 俺は憤然とナプキンでスーツを拭き、肘で男の腹をこづいた。
 とたんに後頭部をぺしっとはたかれる。
 むっかー。
 と来たが、食事中に喧嘩するのは俺の流儀に反する。
 とにかく食っちまおう。そして店を出よう。ホテルも早く探さなきゃ。
 お互いむっつり黙り込んだまま食事を続けた。
 この後ろの男、早く食い終わらないかな。そして俺に席を空けてくんないかな。
 そう期待したが、男はガタイの割に食うのが遅い。
 どうも一口ごとにフーフーやってるらしいのだ。俺の髪の毛に息があたる。
「ひょっとして猫舌なのか?」
 振り返ると、ちょうどフーの顔になっていた男は、
「悪いかよ」
「猫舌ならグラタンなんか頼まなきゃいいのに」
「うるせえ外人だな。俺は誕生日にはグラタンって決めてんだよ」
 え。
 こいつ誕生日なのか。
 仕方がねえなあ。
 俺はナプキンで口元を拭くと、身体ごと向き直った。
 男の両肩に手を置き、
「あなたの生まれた日に神の祝福を。お誕生日おめでとう」
 両方のほっぺたにキスをした。
 そしてくるりとオコノミヤキに向き直り、再びナイフを入れ、二口食べたところで気がついた。
 同じテーブルの人がみんな俺を見ている。
 通りかかったウエイトレスも足を止め、口をぱっかーと開けている。
「…何か?」
「何か、じゃねえ!」
 背後で怒鳴られた。
「いきなり何すんだこのイカレ金髪!」
 男は怒っているらしい。
 振り返った俺は首をかしげ、
「あ、この国では祝福のキスは唇にするのか?悪いな、俺は男にはしない主義なんだ」
「冗談抜かせ、何が祝福のキスだ!」
 そこで俺はようやく気がついた。
「そうか、お前はブディストだから俺の神様から祝福されたら困るんだよな。 気にするな、習慣みたいなもので宗教的な意味はないから」
「…意味はないー?」
「知らない人同士でも、誕生日だって聞かされたら祝福してあげるもんなんだ。 うっかりバスの中なんかで大声で今日が誕生日だって言おうもんなら、乗客全員に祝福を受けるぜ。 ほとんどはほっぺたへのキスだけど、粋なレディなんかは唇にチュッてやってくれんのさ」
 そう言うと男は信じられない、といった表情になった。
「とんでもねえ国だな。見知らぬ他人同士で」
「俺には、見知らぬ他人を膝に座らせる国の方がとんでもなく思えるぞ」
「しょうがねぇだろ、人口密度が高いから譲り合い助け合いの精神がなきゃ飯も食えねえんだ。法律で決まってんだよ」
 凄い国だ。
 全く、世界は広い。
 オコノミヤキを食べ終えた俺は、男の膝から立ち上がった。
 まだフーフーとグラタンを食べてるヤツに一応、椅子になってくれてありがとうと言ったが、 フンと鼻を鳴らしたきりで顔を上げもしない。
 本当に感じ悪いヤツだな。
 まあいいや、とっとと店を出てホテルを探さなきゃ。
 レジに行くと可愛いウエイトレスが待っていた。お、ラッキー。店の中でこの子が一番いいな、 と思ってた子だ。浮き浮きと財布を取り出す。
 しかしトラベラーズチェックを差し出すと、彼女はすいませんと言った。
「これ、ウチの店じゃ使えないんですよー」
「え?」
 駅にあるレストランなのに?
「現金かカードお持ちじゃないですかー?」
 しまった。
 取りあえずトラベラーズチェックを持ってるからと、レートの悪い空港では電車代ぐらいしか両替をしなかったのだ。 ヤーパン通貨の手持ちが足りない。
 そう言えばガイドブックに、ヤーパンは島国でどことも国境を接してないので外国人旅行者には不自由なことが多いと 書いてあった。まさか駅のレストランでトラベラーズチェックが使えないとは思わなかった。
 困ったな。
 旅行中にカードは使わない主義だから持ってきてないし。
 仕方なく俺はクルリとレジに背を向け、さっきまで座っていたテーブルに戻った。
 何事かと見上げるピアス男に、
「金を貸してくれ」
 と言うと、
「はああああ?テメェ、文無しなのか?」
 物凄い顔をされた。
「違う、ヤーパン通貨に両替するのを忘れてただけだ」
「何で俺が初対面の外人に金貸さなきゃなんだよ」
「だって俺、この国の知り合いってお前しかいないし」
「知り合いじゃねえだろ!相席しただけだ!」
「譲り合い助け合いが法律で決まってるんだろう。店を出たらすぐに両替して返すから」
 手を突き出すと、男はしばらくジーッと俺を睨んでいた。
 俺もジーッと見下ろしていた。
 やがて男は根負けしたのかチッと舌打ちし、グラタンを残り二口を食べ終わると立ち上がった。
 俺の持つ伝票を乱暴に奪い取り、
「取りあえず一緒に払ってやるから、名前教えろ」
「へ?」
「俺は名前も知らないヤツに金は貸せない」
 ふーん。
 どうせすぐ返すって言ってるのに、律儀というか変なヤツだなあ。それともこれも国民性なのか?
 まあ、いいや、名前ぐらい減るもんじゃなし。
「サンジ」
「そうか。俺はロロノア・ゾロだ」
 聞いてもないのに男は名乗った。
 要するに、お互い自己紹介を終えてちゃんとした「知り合い」にならないと金は貸せないってことだろうか。
「ふーん、いい名前だな」
 お世辞で言うと、男はニヤッと笑った。
「俺もそう思う」
 そしてきびすを返し、レジで二人分払ってくれた。
 一緒に店を出る。
 駅の中は相変わらずの人混みだ。
「取りあえずゾロ、一番近い銀行まで連れてってくれ。両替したい」
「へーへー」
「あと、観光に便利なホテル紹介してくれ」
 早足のゾロに歩調を合わせながら頼む。
 彼は大きく肩をすくめた。
「俺が知るか」
「探すの手伝ってくれよ、友達だろ」
「いつの間に知り合いから友達に昇格したんだよ」
「祝福あげたじゃねえか。これも何かの縁だと思って」
「ほんっと図々しい外人だよな」
 パレード中のような駅を出ると、眩しい光が降り注いだ。
 すげー。
 馬鹿みたいに高いビルが馬鹿みたいな密度でぎっしり生えている。異世界だ。
 俺は初めての街並みにわくわくしてきた。
 隣のゾロを覗き込む。
「なーなー、街を案内してくれよ。女の子が多そうな場所がいい」
「…あのなあ」
 立ち止まって大きく溜息をついたゾロだったが、俺の顔を見て何を思ったか苦笑した。
「ま、少しぐらいならつき合ってやる」
「ほんとか!」
 何だ、やっぱり意外にいいヤツじゃねえか。
 俺がニコニコしながらありがとうと言うと、ゾロは無表情に
、 「実は誕生日おめでとうなんざ言われたのは数年ぶりだった」
 スタスタ歩き出す。
 ………数年ぶり?
 へー。
 だったら俺の国に来ればよかったのに。
 すぐに何十人からでも言って貰えるぞ。
 へへ。へへへ。
 でも、この祝福の習慣のおかげで最初の友達が出来た。
 早足で歩くゾロに追いすがり、
「なーなー、じゃあシャブシャブシャブが食いたい」
「だから一つ多いって言ってんだろ」
「スシも食いたい」
「アボガドなんか乗ってねぇぞ」
「ゲイシャガールはどこにいるんだ?」
「いねーよんなもん。お前、典型的な馬鹿な外人だな」
「失礼だな」
「正直な感想だ」
「お誕生日おめでとう」
 不意打ちで言うと、ゾロはそっぽを向いて答えた。
「………ありがとう」





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 ゾロサンサイト「ケダモノ事情」で江良ナルミ様が
 フリー配布されていたロロ誕小説ですv
 速攻で頂いて参りました!!!
 江良様の小説を自分のサイトに置かせて頂けるなんて
 夢のようですvvv

 ゾロの膝に横座りなサンジに萌えv
 真顔でゾロのホッペにちぅするサンジに萌えvv
 最後不意打ちでサンジに「お誕生日おめでとう」と言われて
 照れるゾロに萌えvvv

 萌えどころ満載で幸せすぎますv

                            2003.11.19   美影 レン



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