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四、行方

 

よく来て下さいました

見えないが、書面にはそう書かれているらしい。幕のなかで殿は使者と面している。

そして取り囲むように重臣達が座していた。

橘も末席ながらその席にいることを許された。

「では種晴殿・弘種殿共に無事であらせられるのだな」

「はい。しかし、このままですと兵糧が持ちますかどうか」

「うむ」  

籠城となってまず浮き上がる問題は兵糧。使者・忍などは出入りが出来ても、大きな荷を持って入ることは不可能。籠城戦は城の中の兵糧がいつまでもつかが境となると言っても過言ではなかろう。また、もたないと分かれば打って出るか、降伏しなければならない。

「で、どのくらいはもちそうなのだ?」  

その場に座している者全てが、使者の垂れた頭に視線を向ける。

「まだひと月はもつかと」

「そうか」  

短い謁見であった。使者から得られた情報は少ない。  

が、兵糧のことが分かったことは大きい。  

早急に手を打たねば。誰もがそう確信している。軍議は使者を退けた後、すぐに開始された。

「いかがいたしましょう」  

殿に伺いをまず立てる。良策は浮かばない・・。  

言葉は遣り取りされても、策については沈黙が覆っていた。  

話しているだけでは拉致が開かないだろう。具体的な策が必要なんだぞ、親父共。  

橘は何も言わなかった。末席に置かれている橘が言ったところで、誰も信用しない。良策だろうが重臣たちの中から生まれなければ認められないのである。  

橘には策があったわけではないので、それはいいのだが・・・。  

これでは種晴殿も弘種殿も獲られるぞ。  

と思う、その時だった。

「橘、何か良い策はないか」  

意見を求められたのである。上座の殿よりの声だった。

「ないか?」

「はい。そうですね・・・」  

初めて戦での策を求められた。その喜びからか、ふと一つの考えが生まれたのも、この瞬間だ。  

地べたに頭を下げ、しかし声を張り上げて奏した。

「敵は兵糧を気にしているのは必然。外から補給されるとあらばなおのことでしょう。そこを使い、我らが兵糧を送り込むのです。しかし、これは囮として。敵約千、絽は七百、我が軍の三百五十を絽と合流させたならば打って出ても良いでしょう。戦況は対等となるはず。兵糧を・・・そうですね・・・裏の山から送っていると見せかけ、敵を集めるのです。敵が偏った隙に、全力を尽くし城へ入り、絽と合流するのはいかがかと・・」

「ほう」  

重臣達のざわめきが聞こえてくる。  

全身が震えていた。一言。この自分の一言で何人もの人間の命がかかっている。実行されなければそれはない。が、少しでも可能性はある。橘にとってそのような言葉を発したのは初めてである。  

恐れることはない。決めるのは私ではない。私の意見を言えばいい。それだけなのだ。  

それでも地についた手が、体を覆う冑が奮え、小さく音を立てていた。

「いい案ではないですか。いかがですか、殿」  

継の声だった。そして、なお続く。

「しかし、囮に兵を使いすぎてはいけませんね。城に入る時にも戦いが起こりましょうから。多くとも五十か、いや七十か。兵を見殺しにしてはなりませんし・・。いかがでしょう?忍びを使っては。本来忍びは戦には参戦せぬものですが、私どもは手伝い戦。それも仕方のないことでしょう。忍びは身も軽く、敵の攻撃をかわすことも普通の兵よりは上手くいく可能性も高いのでは。しかも、彼らは仕事をそれ以上にしてくれることでしょう」  

顔を上げると継は「やるな」とこちらをちらと見た。  

殿はしばらく考えていた。重臣たちは黙っている。継の言葉で動かされたものがあったのであろう。また、実行されても継・・・つまりは重臣の家の嫡男が出したものだと考えられる。小国とはいえ、このような身内同士の醜い争いがないところはなく、ここも例外ではない。  

しばしの沈黙。

「うむ。良策ではあるな」  

殿の一言で全ては決まった。  

忍びを使う。まあ、間者として或いは影武者・身代わりに殺されるなど、立派に参戦してはいる。

が、表立って参戦はあまり例のないことである。  

しかし、今、手段は選べない。まだ農民は戦に関わらない時代。助けると言って地元農民に援助を求めることは不可能と言ってよかった。彼らには最悪・または最良でない限りどんなお偉方が領主になっても変わらないのだ。仮に力を得られるとしても、農民にはどれが友軍で、どれが違うか。それすらもわからないものがいるのではないか。力は限られていた。

かといって寝返りはできない。小国である国を今攻め込もとする敵国が守ってくれるとは限らない。やはり絽が勝ってもらわねばこちらとしても危険なのだ。  

夜が徐々に降りてきていた。陽は隠れつつある。  

どうしようもなく落ちゆく陽を眺め、何か命の灯火が消えるような感覚に襲われる。初陣ではない。しかし、戦慣れをしているほどでもない。

赤々と染まる天。  

姫もきっと見ておられることだろうな。心配されているだろうか、弘種殿を。  

姫に続く天。姫が愛する天。愛しく、そして優しげに見える・・・はずだった。

天が流れ落ちてくる血しぶきのように感じられた。  

 

初陣で人を斬った。

人の油で斬れなくなりながらも力に任せて斬った。恐かったのだ。眼前に迫る敵。両の瞳に嫌でも映る敵兵。そこには狂気があった。  

恐かった。  

橘の正直な感想はそれしかない。もともと文官肌の男。しかし、身分が低い者が戦を避けられるはずもない。

そして出る先は前線でさえある。姫か継の懇願か、お館自身の配慮か、橘は前線を免れていただけ良かったのかもしれなかった。が、繰り広げられる殺・殺・殺。数時間前まで大地の香りが広がっていた。しかし、それは生臭いものへと変わり、さくさくとしていた足元も何か粘ついていた。  

同じく共に初陣だった者がいた。  

男は初めての戦に心を弾ませていたものだ。剣の腕が立ち、稽古でも負け知らずであった。戦を経験しているベテランさえ勝てるものは少なく、どれほどの武勲をあげるかと期待された。

「うぉ〜〜〜〜!!!」  

獣じみた声が広がる。そこかしこで叫ばれ、敵か味方の声かさえ判断は出来ない。

「橘!俺は敵将の首を獲るぜ!」

「ああ。だが無理はするんじゃねえぞ」  

言葉は荒いが、どこまでも慎重な男である。

「はっ。誰に言ってんだ!」  

そういって駆け出した。まだ橘の周りは味方が多く、敵は少なかった。確かに武勲を挙げるなら攻め入るべきであろう。男は武勲を期待され、そして何より自らが武勲を欲していた。  

味方の中を掻き分けて行く男の背は輝いていた。

「うわぁ!」  

近くで上げられた奇声に橘は振り返る。目尻を吊り上げた男が剣を振りかざしていた。

「首とらせろぉ〜〜」  

奇声の主は橘に向かってきた。にやりと笑っているようにさえ見える。しかし、粗末な兜の陰になり、よくは見えない。が、殺意は十分だった。  

刀が振り下ろされ、するりと一撃を逃れた。  

普段の真剣での稽古ならば峰で打つところだが

「戦では情けをかけるな」

と師匠に言い聞かされてもいた。言葉を守り、刃を鎧の間にぬらせて肉を切った。手ごたえも感じ、相手も倒れた。名もない武士だろう。首は獲らないでおこう。そう思った。  

また、その後からいちいち首を獲る刻も与えられずに攻められた。  

刀の切れが悪い。何度も斬った相手から刀を奪った。二本差してはいたが、足らず、相手の刀も使えなければやはり力任せに斬るしかなかった。致命傷を与えなくても、動けないほどの傷と痛みを与えればそれで良かった。  

左腹に矢がかすった(刺さったのかもしれないが記憶はない)が、気にすることはなかった。一瞬の隙が命を落とすことが無意識にもわかっていた。  

そうして、しばらくの休息が訪れた。まだ戦は終わっていないが、大半の敵が逃げ帰ったのだ。一息ついて周りを見渡すと、そこは赤く、そして黒い世界だった。空の青と雲の白さだけが奇妙に輝いていたのが目に焼きついている。酷く汚いが、美しい印象が残るのはそのせいかもしれない。  

あいつはどうしたかなぁ?将の首でも獲ったかもな。  

刀の油を袖を切ってぬぐった。こびりついた血はなかなか粘ついて力が入る。  

俺には無理だな。うん。無理。おお、恐かった。  

足元に首のない死体があった。血は既に止まり、黒くなっている。が、鎧に見覚えがある。初めに襲ってきた男だ。  

悪かったな。でも、俺も必死だったんだ。  

刀をぬぐった切れ端だったが、橘はふわりとその首元にそれを落とした。傍には指が何本か落ちていた。獲られそうになる前に、倒れながらも必死に抵抗したのかもしれなかった。  

俺が獲ればよかったのか?  

嫌な気持ちが残り、見上げる。下は見たくはなかった。  

誰か探そう。知ってる奴を・・・。  

そうしてひたひたと歩いた。下を向きたくはなかったが、向かないとさまざまなものを踏む。そして転ぶ。そのため、やはり下を見なければならなかった。  

苦痛にゆがんだ顔。手。足。鼻。  

誰かいねぇか?知ってる奴。気が狂いそうだ。  

人間はいる。が、知らない男ではなく、知っている者の生存を確認したかった。お互いに喜び合いたかった。生きていると。それしか希望はないように感じられる。  

そして。  

声がした。  

あいつだ!  

それは紛れもなく、腕を試しに切り込んでいった男の声だった。小さく、時に大きな声が聞こえる。奇声に聞こえるが、苦痛の声ではない・・・・?生きている!と心が弾んだ。  

どこだ?  

まぶしい空も雲も、やっとしっくりくる。橘はやっと救われたように感じた。  

そして、小さな背中を見つけた。切り込んでいった時とはまるで違っていた。が、あの男だ。鎧も矢も、全てが彼だと主張している。なのに気配だけが違う。気配・・・強気なものが感じられない。

「おい。生きてたんだな!」

「ひ。おおお、俺は、強い。斬ったんだ。ひ。・・ひ。ひひひひぃぃ」

「お前、どうしたんだ?」

「・・・・」  

なおも背を向けていた男の正面に回りこむと、兜に矢が刺さっていた。

「おい!大丈夫なのか?!」  

急いで兜を脱がすと、貫通はしてなかった。するりと兜は剥け、髪が落ちてきた。が、矢の刺さっている場所は額。貫通していれば即死だったろう。見ればところどころ土で汚れていた。この矢で落馬でもしたのか。

「良かったな。二人とも無事だ。あんな大きな戦だったが、俺達は生き延びたんだ」

「ひ。ひ。ぐぐへ。」

「おい?」  

橘はやっと気づいた。男はこの戦で心をなくしたらしい。と。  

定まらない黒目。落ち着かない唇。全てが物語っていた。  

心をなくす。そういうものが現れることがある。それも師匠に聞いたことはあった。  

橘は男の肩に手を乗せると、「ひひひひひ」と言って殴られた。

 

また血が流れるのか。  

思い出が見えない赤い雨を降らせているようだった。

「ねえ、あんた」

振り向くと、夕焼けを背にしてあの忍びがいた。継と飲んでいた時、報せをもたらした女。今だ性別不詳ではあったが、間近で見ればなるほど女であることに違いなかった。  

忍びといっても今は農民と変わりない。それは橘も同様で、敵をひきつけた折には、すぐに山に混じって逃げの準備をするためだ。

「これでいいのか」  

まっすぐに瞳が向けられている。

「姫とはやはり違うな」と橘が思ったのは、彼女の瞳が普通の娘よりも力強さを持っていたからではなかったか。年頃の娘がよくも知らない男の瞳を迷いなく凝視するとは・・。

「ああ。お、一つ目は届いたようだな」  

しずしずと簡単に作った櫃が絽の城に届くところだった。中にはたんまりと食料が入っている。  

囮とはいえ、気づかれなければ囮にはならない。そのため、荷を落とし、敵に気づかれるようにすることとした。初めは麻で編んだ籠の方が渡しやすいという案があったが、それでは音が小さいと橘が変えさせたのだった。『いいか』と聞いてきた女の手には使い古され、男の力なら簡単に引きちぎることの出来そうな紐がある。これも、わざと落とすために用意させたものだ。

「そのようだ」  

興味があるのかないのか、見もせずに女は言う。

「敵にはまだ知られてはいないようだな。見張りはいるようだが」  

既に日は暮れた。夜は常と変わらず闇を落とし、人の視界を阻んでいる。それでもしばらくすれば慣れ、そこまで遠くなければ見える。まあ、橘には忍びのような視界は持たないので、荷が届いたのも向こうの火が揺れたせいでわかるのだったが。  

作戦は実行へ移されている。裏の山にいる橘達にはわかる術もないが、正面突破のため、殿や継などの主軍は今かと待機しているに違いない。  

それを成功させるためにも、俺も役目を果たさねば。

「で、もう渡していいのか。これは」

「そうだな、・・・いい」  

この場は橘の指揮で動かされていた。そして、最終の指揮が今とられた。

女はすばやく荷を渡している場に駆け、指揮を伝えに行った。その場に残された彼は、肩の力に押されるように女を追うのだった。  

全軍を左右する櫃が放たれた。敵以外、全てのものが緊張している。静まり返っているはずの森の木々も見守り、共に緊迫しているかのように思える。

肝心の櫃は、一人呑気にころころと紐を伝い、渡っている。  

落ちろ。落ちろ。  

念もむなしく、なかなか落ちる気配を見せない。  

落ちろ。落ちろ。  

そろそろと城へ向かう。切れてたまるかとあざ笑われているのか・・。櫃は月光から命を与えられたかのように光っているようにさえ見えた。  

落ちろ。落ちろ。  

瞬間。  

かすかな空気を切り裂く音がした。  

一つ。二つ・・・。そして数え切れないほど・・。  

瞳孔に光がさす。光・・・松明だ。無数の松明が近寄ってきている。  

照らされた櫃。  

空気を切り裂く止まない音。矢。  

矢が櫃の周りを飛び交っていたのだ。  

視界には大気を滑る矢が飛び交う。敵のあせりが存分に感じられる。  

よし。  

思うのは橘一人ではあるまい。皆の表情に灯りが灯ったのを橘は見逃さなかった。  

櫃はするすると城内についてしまったようだ。が、作戦は的を得た。あとは、的を落とすのみ。

はたして落ちるか。

が、今は考えている暇はない。落とすため、最善と思われることをしなくては。

実戦はまだまだ乏しい。指揮などは初めてである。しかし、今ここにいる者を動かせるのは己のみ。生かすも殺すも。見えない場所にいる仲間も、今この手の中に握られているのだ。絽さえも。橘の手に。

弘種様・・・

姫の言葉が脳裏によぎる。

姫を救えるのは今は、今だけは俺なんだ。

「よし!落ちなかったが、敵は気づいた。これでいい。もう一つ櫃を渡せ!」  

それまでは気配を悟られないよう、声を潜めていたが、短いが戦場で鍛えた声を場に轟かせた。  

うろたえる者に

「早くしろ!」  

と怒声を浴びせたのも橘だった。

「今、集まっている敵など見張りに過ぎない。あいつらに落とさせてやれ!音を立てねば、軍は気づかない。動かしてやれ。落とさせて、罠にかけるんだ!!」

「おお!」  

何とも小さな声だが、忍びゆえ仕方がない。が、威勢はいい。  

士気が上がった。これでいい。いや、忍びだから忍気か?はは  

小さく笑った。

「気持ち悪いやつだな。さっきまではあんなだったのに、いきなり笑いやがって」  

例の女だった。

「桜姫のことでも思い出したか。『有難う、橘』とでも言ってもらったのか?妄想で」

「な!」

「図星かよ。あ〜あ」  

何とも言い返せなかった。確かに姫のことも脳裏によぎったのだから・・・  

なさけねぇ・・・・・  

女はさも面白そうに笑ったが、それ以上からかう様子はなかった。にやけている、というより、何だか暖かい笑いだった。子供を見守る母の笑いにも似て。

「なあ、お前名前は?」

「あ?」

「名前だよ。名前」  

知らなかったのか?という目だった。が、何か考え、そういえばそうだなとでも思ったのか、さらりと「しず」答えた。

「しず、か。俺は・・」  

と言いかけて、しずに止められた。

「橘だろ。馬鹿か?指揮官の名前くらい知ってらぁ。継様の友人でもあれば、なおさらな」

「ああ、そうだな」  

納得。指揮官の名前くらい、顔はしらなくても、兵なら知っているだろう。今は少数なおさらだ。気づき、何とも言えず恥ずかしかった。暗くてよかったが、今橘の顔は赤かっただろう。  

しずは気づいたようにいった。

「桜姫に懸想している橘様は有名よん」  

と。甘い女声(いや、女なのだが。正真正銘の)で。しなりと体までご丁寧にくねらせながら、にやにやと。  

一瞬の沈黙。軽く流れた空気。

「な!お前、何を言ってるんだ!」

「あ?違うのかよ」  

元の声でさらりと返答が返ってくる。言葉少ない彼女ときちんとした会話を交わしたのは思えばこの時が初めてだったとは、なんとも情けない話ではある。  

あまりにも整然としている女に返す言葉もない。返せない。会話の主導権は彼女にあるのだから。取り戻せるほど器用な男でもない。

「な。な。な」

「あに言ってんだか。今から本番だぞ?しっかりしろよ」

「自己紹介も出来ない女に言われたくない」

「ここをどこだと思ってんだ。阿呆。命かかってんだよ。悠長なこと言ってんじゃねえよ」

「そ、それはそうだが」  

情けないが、この素直さも男の良さなのか。が、橘も  

俺・・・なさけねぇな・・・ とは思っていたのであった。  

そして。  

ガン!!  

同時に

「落ちたぞぉ!」

という、低い男の声が無数に辺りに響いた。味方の声ではない。となれば、

無論、敵軍だ。  

かかった。あとは逃げるのみ。  

少ないが時間を共にした少数の忍び、そして橘は顔を見合わせ、くるりとそれぞれの森の中へ消えていった。

「森にいるはずだ。探せ!軍にも通達!早くしろぉ!」  

敵の声だ。  

戦場では安心などできない。敵の前、敵の声で踊らされることもある。が、今は心地よい。自らの手の中で彼らはもがいているだけのこと。  

思うとなにやら顔がにやけてしまう。  

木々の中を走り、橘は呑気であった・・・・・。

 

 

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