愛しのお兄ちゃん
日記でも書きましたけど、私、兄がおりました。
2つ上で、ちょっと意地悪なトコがあるけど優しい兄でした。
私が中学に上がったその年の春、同じ中学で3年生だった兄は、車に轢かれて、居なくなってしまいました。
もう、滅茶苦茶泣きましたね。兄のこと大好きでしたから。無茶を承知で言えば、兄になら犯されても良かったくらい好きでした。いえ、実際押し倒されてたら逃げたとは思いますが。こっちも12歳ですし。
でも、実際のトコ、当時兄にインモラルな関係迫られてたら、応じてたんじゃないかとは思います。私の、ちゃんと記憶にある、ファーストキスは、兄が相手でしたしね。記憶にない赤ん坊の頃の唇は父に奪われたそうですが(笑
何故兄とキスする事になったかと言うと、兄が入学祝に金のかからないものならやる、とか言い出したので、私が、「お兄ちゃんのはじめて」と返した所為です。戯けた冗談に、ものさしでピシと叩かれた後、「ファーストキスならやるぞ」と言われて、今度はこっちがうろたえました。「中3にもなってキスもまだなんだー」とかふざけながら、心臓はバクバクいってました。その場はそれで冗談になったんですけど、それから兄の口元が気になってしまって、結局翌日、「キス、して欲しい」と頼んでしまいました。
兄としても興味はあったんでしょうね。多分ドラマや映画の真似だったんでしょうけど、角度変えながら何度も重ねる、っていう、結構フレンチなキスをされてしまいました。私はバクバク通り越えて倒れそうでした、実際放されたらへたり込みましたし。兄の唇と舌先が、私の唇を食みまわる感触は今でも生々しく覚えてます。
この件でお互いに意識しちゃったんでしょうね。これ以降、兄とあまり会話しなくなりました。気まずいと言うかなんと言うか、妙にお互いつんけんしてました。
一月近く過ぎて、普通の兄妹の関係に徐々に戻って、ようやく冗談が出るようになった頃、兄は居なくなってしまいました。
今でも考えると判らなくなります。キスなんてしないで、仲良く兄に甘える妹のままで居た方が、最後の時間を楽しく過ごせたのか、それとも、あれで良かったのか。
間違いなく言えることは、キスの記憶があるからこそ、そして、兄当人はもう年を取らないからこそ、これ程今でも兄が愛しいままなんだ、という事ですね。キスがあろうが無かろうが、兄がもっと成長していれば、普通の兄妹同様、その内お互いウザく感じてきて疎遠になってたんだと思います。
私の中の兄は、今でも14歳です。そして、14歳なんだけど、私より年上の、頼れる存在のままです。だから、現実には有り得ない人物、になっちゃってるんですよね。私より年上で、なのに少年、なんて人間居ませんから。そういう意味では、もう兄に代わる人は現れません。
我ながら、ちょっと不安ですね。私、一生ブラコンのままかもしれません。