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『好きな人の声を聞くと安心する。』
そう、友人達が言っていたのをよく聞いていたけど…。 今となってはよく判る気がする…。











声の力












「クリフってさ、誰かの声を聞いて安心したって事はある?」 「あん?何だ突然に。」 突然にフェイトからそんな事を聞かれ、クリフは目を瞬かせた。 時折、この青年はこういった質問を投げ掛けて来る事がある。 何かあったのかと問い掛けてみれば「うーん…なんとなく…」と、曖昧に返すのが常だったのだが…。 今回はそうでもないらしい。 「…今度はどうした?」 ベッドの上で視線だけをフェイトに向けていたクリフは彼に向かい合うべく身体を横に向ける。 「うん、ずっと前に友達が言っていた言葉を思い出してさ。」 「誰かの声を聞いて安心するかってヤツか?」 「そう。…で、どうなんだ?」 「どうなんだって言われてもなぁ…。」 少し考え込んでみる。 正直、そう言う事はなかったと思う。 今まで付き合った事のある女性達はいたが、本気で好きという感情はなかった。 一夜限りという事もあった。 相手はどう考えていたか分からないが…。 しかし、フェイトは違った。 心地良い声。 思わずイケナイ事まで考えてしまう。 (こんな事言ったらゼッテェ殴られるなこりゃ…。) 「?どうしたんだ?クリフ。」 考え(妄想)に耽っていたクリフにフェイトは声を掛ける。 「もしかして…変な事考えてないか?お前…。」 溜息を吐きながらクリフを見遣る。 こういう時、この男の考えている事が分かるのは何故だろうと再び溜息を吐いた。 「そういうお前の方はどうなんだ?」 「えっ………。」 「俺にンな事聞いてくるって事はお前もあるんじゃねぇのか?」 「う…。」 言葉に詰まるフェイト。 今更ながらにクリフに聞いたのは間違いだったと後悔をし始めた。 ただ…声を聞いていたかったと思っていたのがつい言葉となって出てしまった。 しどろもどろと視線を宙に泳がせているフェイトの様子に苦笑を漏らす。 以前にも似た様な事があったからだ。 それがきっかけでお互いが想っていた気持ちを知る事が出来た。 い ま だからこうして現在の二人が居る。 「…フェイト。」 クリフは身体を起こし、ベッドの上に座るとフェイトを呼ぶ。 「え、な…何?」 視線を宙に彷徨わせていたフェイトはクリフを見遣った。 「ほれ、ちょっちこっちに来い。」 そう言うと自分の座っている前をポンポンと叩く。 どうやら座れと言っているようだ。 ただそれだけなのだが、フェイトは自分の顔が紅潮するのが分かった。 「え…で…でも。」 人に甘える事を躊躇う青年は照れからなのか、なかなか動けない。 ましてやクリフだから尚の事である。 「どうせ此処にゃ俺たちしか居ねぇんだ。それに、今更照れるこたねぇだろ。」 「!そう言う問題じゃな……わっ!?」 その場から動こうとしないフェイトの腕を掴み、自分の方に引き寄せた。 急な事に踏ん張る事も出来ぬままクリフの腕の中に倒れ込む。 フェイトの目の前には逞しく鍛え上げられた胸が彼を受け止めた。 男性誰もが憧れる体躯に自分の鼓動が高まるのを感じる。 「ちょ…っクリフ?」 抵抗らしい抵抗はしないものの、クリフに自身の心臓の音が聞こえてしまうのではないかと内心慌ててしまう。 しかしそんな時、不意にフェイトの耳元で聞いた事もない旋律が流れ込んできた。 「          」 多分、クラウストロ語なのだろう。 わざわざそちらの言葉で唄わないでも良いのにと思ったが、それは胸中に留めておく。 余りにも安心出来たからだ。 暫くその声と唄に聴き入る。 やがて、唄が終わった事に気付きクリフを見上げる。 「……突然に唄い出すからビックリしたじゃないか。」 「でも、安心出来たろ?それにお前だけなんだぞ?このクリフ様の歌声を聞かせたのは。」 「何言ってんだよ。バーカ。」 抱きしめる腕をそのままにクリフはいつもの様な口調で笑ってみせる。 フェイトもつられて笑っていた。 この男はいつもそうなのだ。 いつでもフェイトの望んでいるものを与えてくれる。 そんなクリフだからフェイトは彼を好きになった。 「…………。」 「ん?何だ…」 小声でフェイトは何かを呟く。 流石に聞き取れなかったのか、もう一度聞き返そうと顔を近づけた瞬間、柔らかい感触が唇に当たる。 触れるだけのキスに一瞬クリフの反応が遅れた。 唇を離すとフェイトは顔を紅くしながらも微笑む。 「……不意打ちとはイイ度胸じゃねぇか。」 「いつもお前がしてる事だろ?」 「言うようになったじゃねぇか。」 「たまには…な?それより、さっき唄った唄の意味は何なんだ?」 唄に興味を持ったのか、曲の意味を尋ねてくる。 クリフは口の端を上げ、再び顔を近づける。 「それは自分で考えな。」 「何だよ…それ…。」 言い終わらぬ内に今度はクリフの唇がフェイトの唇を塞ぐ。 唄の意味を知った時のフェイトの顔を思い浮かべながら。 fin
あとがきと書いて言い訳と読む(笑) 砂吐いてもいいですか?(第一声がそれかい) 昨日買ったGLAYのCD聴きながらひたすら小説打ってました。 だって初めて3曲目聴いたらこれがクリーンヒットしまして(笑) これをクリフが歌ったら確実に腰が砕けます(そら貴方だけです/爆) 因みにクリフが歌ったワンフレーズ(笑) 今日笑顔になれなくてもね 明日笑顔からはぐれてもね 素敵な眼差し ずっとずっと忘れないで 人は幸せを願うたびに一人きりではなれないと知る 永遠ではない命 命輝かせて あなたのすべてが愛だった 妄想したら激しく萌えたんです!!!!!(力説) この小説は2000HITを踏まれたゆきあ様に捧げさせて頂きます♪ イラストか小説、どちらにしようと悩んでいた所にCDを買ってしまったもんだから 勢いのままに書いてしまいました(笑) リクエストに添えれているかは自信がありませんが(ヲイ)どうぞ受け取ってやって下さいませ☆ 返品はいつでも受け付けております。ワラ人形、凶器を叩きつけても構わないので…(笑) お待たせしてしまってすみませんでした! リクエスト&歌うクリフに賛同してくださって有難う御座います♪
モドル