大切なもの 貴方の大切なものは何ですか? 失いたくないものは? それがいつまでも輝いていて欲しいと思いますか? 目の前で広がる赤…… それは余りにもあいつには似合わない色で…不自然で… 散っては広がる…。 僕の眼前でその大きな身体がゆっくりと崩れ落ちる。 一番見たくなかった光景…。 だけどそれを引き起こしてしまったのは紛れも無い自分自身。 なのに…それを何処か他人事の様に見ている自分が居る…。 「何してるんだい!!!まだ戦闘は終わっちゃいないよ!!!」 僕に振り下ろされる一閃を短刀で受けながらネルさんに叱咤される。 頭では分っているのに… 身体が言う事を聞いてくれない。 視線の先にはクリフ。 動かない身体……広がる血… 僕の所為だ…僕の…… 「うわあああああああああっ!!!」 それからどうやって敵を撃破したのか、 どうやって街まで戻って来たのか僕は覚えていない…。 いつの間にか僕は宿屋にいて…。 先程の感触がまだ消えてくれない――――。 クリフの血…散っては広がった紅いモノ…… 失うかもしれない恐怖… 「…はは…ソフィアも言ってたじゃないか『大丈夫』だって…」 言葉に出してみる。なのに何でこんなにも手が震える? 僕は……ヨワクナッタ……? 「何してんだ?こんなトコで」 「………っ!!」 クリフ…駄目だ…振り向けない… 「…怪我してるなら休んでろよ。まだ本調子じゃないんだろ?」 「あんなの怪我の内に入るかよ。」 「嘘だ…本当は傷が深いくせに何でそんなに無理するんだよ…!?」 違う……こんな事を言いたいんじゃ無い… 「お前…また自分の所為だとか思ってんじゃねぇだろうな? 言っとくがあれはお前の所為じゃねぇ。俺の判断ミスだ気にすんな。」 「あれは僕の所為だ!僕が…油断したから……!」 「違う。」 「違わない!もし…後一歩違ってたら…お前死んでたかもそれないんだぞ!?」 「フェイト…」 「僕にはそれが耐えられない…」 居なくならないで… 「もう…大切な人を失くすのは嫌なんだ……」 傍に居て… 強くなりたい…誰も失わないで良い様に… 皆を…クリフを守れる力が欲しいよ… 「フェイト、よく聞け。お前を守るといったのは誰だ? 俺がもう誰も死なせたりはしねぇ。」 「クリフ…」 不思議…クリフの一言がいつも僕に力をくれる…。 本当にどうにかなるんじゃないかとさえ思えてくる…。 「…根拠なさ過ぎ…」 「まっ、俺に任せとけ。」 「……ん……。」 触れた唇はとても熱くて…それが僕には安心出来て… 「あ……っはぁ…」 「フェイト…」 「んん……っ!」 触れ合う肌の温もりが生きてる事を教えてくれる…… 「…今は何も考えずに感じるままに感じろ。」 「ゃ…ふぁ…っ…リフ……クリフ…!あぁ……っ!」 クリフの存在が僕の道標になるなら迷わずに進める―――。 なら…僕はせめてお前の背中を守れる位に強くなるから… 貴方の大切なものは見つけましたか? 失いたくないものは? それがいつまでも輝いて欲しいと思いますか? Fin +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ あとがき すみません(汗) 話の意味がわかりませんね(苦笑) 時間軸としてはFD空間から帰還したトコロです。 もう設定無視もいいとこですね(笑) フェイト色っぽくないし…(爆)Hの所は皆さん想像してください(核爆) もう少し精進してきます!!(脱兎)